仕事・生活・趣味

「ご趣味は?」と聞かれて答えるのに躊躇する。

どうも趣味が無くて、どうなんだろうね。いまだに出会えてないんですよ、心からハマるものに。ボチボチ好きなことは2つだけあって、1つは「読書」、もう一つは「研ぎ」。

1.「研ぎ」を始めた理由は「読書」
2.私の趣味は「研ぎ」と言えるのか
(1)うちの包丁
(2)研ぎの手順
⓵環境を整える
⓶道具をそろえる
⓷研ぎ

1.「研ぎ」にハマった理由は「読書」
時代小説が好きで、「佐伯泰英」をよく読むのですが、中でも『酔いどれ小籐次留書』は、全巻通しで3回繰り返し読むほど大好き。

『酔いどれ小籐次シリーズ 全19巻』
『新・酔いどれ小籐次シリーズ 全16巻』
 

<あらすじ>
背が低くて頭は禿げ上がり、顔が横に広いので『もくず蟹』と言われる風貌の男「赤目小籐次」は、辱めを受けた藩主のため、大名4家に戦いを挑み藩主の汚名をすすぐことに成功した。藩を辞してのち、父親から教わった「研ぎ仕事」を生業として市井に暮らしていた小籐次だが、市中の事件に巻き込まれたり、大名4家の刺客に襲われたりと戦いの日々が描かれている。

この「小籐次」、風采の上がらない風貌に加えて49歳という当時で言えば立派な「ジジイ」なのですが、旗本・水野家の女中であった見目麗しい女性「おりょう」を一途に思い続け、ついに結ばれます。

美しさに関しては「おりょう」と雲泥の差の私ですが、「なんであんなジジイと結婚したの!?」なんて旦那(20歳年上)の親しい友人からはよくからかわれていたのがその境遇に勝手に親近感をおぼえています。

「小籐次」の元には「人・もの・金」が集まります。貧乏藩を辞して大名4家と壮絶な戦いの後、ボロボロになった小籐次は、江戸の大店「紙問屋 久慈屋」の主に拾われ、住まいに食べ物、商い用の小舟まで与えられます。

久慈屋の故郷、常陸国西野内村へ赴き、そこで作られる「西ノ内和紙」を使って特産品の開発に着手。その開発中に、吉原は大籬の太夫「清琴」の部屋へと招き入れられ、助言を得たりして、「あんな年寄りのなにがいいのか」と周囲を驚愕させます。完成した特産品は、水戸藩主の目にとまり、小籐次本人も目通りが叶います。

一方、敵の大名4家からはその首に千両の懸賞金がかけられ、追っ手に襲われまくります。しかし、背が小さくガニ股で、ひょこひょこ歩く年寄の姿に油断した敵は、水上の戦いを想定した実践的な剣技「来島水軍流」を極めた達人の小籐次に、次々討ち倒されていきます。

そして小籐次の研ぎの技。名刀だろうと、錆くれた古包丁だろうと、誠心誠意研ぎをかけ、素晴らしい切れ味を取り戻します。老舗の料理屋はもちろん、小路のそば屋も裏長屋のおかみさん連も、風采の上がらない見知らぬ男が「刃物研ぎます」と始めても、「ではよろしくお願いします」とはいかないようで、研ぎの仕事をもらうまでにいつもコテンパンにこき下ろされます。しかし、小籐次の研ぎの技術を目の当たりにしたものは皆、一様にその出来ばえに感動し、口コミでどんどん顧客が増えていきます。

いったい何年修行すればこうなれるんだろ。

2.私の趣味は「研ぎ」と言えるのか
(1)うちの包丁
うちには包丁と言えば「土井勝考案」の牛刀しかないんですが、刃渡りが210mmあり、肉だろうが刺身だろうが野菜だろうがまぁよく切れます。

3年前、キャベツの芯を切り取ろうとして手元が狂い、すっぱり切ってしまった左中指の第一関節なんて、神経まで行っちゃったみたいで未だに痺れてる(笑)医者行って縫わなきゃいけなかったんだろうけど、夜だったし止血できたからいいかなと思っちゃった。

でも切っちゃったのは、刃が欠けた部分があったり、切れ味が悪くなっていたのが原因。切れが悪いから余計な力を入れ過ぎてすっぱりいってしまった。やっぱり道具は大事にしてあげないとだめだ。

小籐次との出会いを機に「研ぎ」をやってみようと思いました。しかし、「酔いどれ小籐次」に出てくる「研ぎ」は奥が深すぎる。

(2)研ぎの手順
⓵環境を整える
小籐次は名刀を研ぐ際、研ぎ場を掃除し、明り取りの障子を変え、神棚に塩とお神酒を備えるところから始めます。普段の商いは小舟で得意先を回り、店先や時にその小舟の中で研ぎをなしますが、研ぎの道具を収納しやすく改造したり、常に綺麗に保っています。
うちは「研ぎ場」はないので、せいぜいキッチンを片付ける程度。

⓶道具をそろえる
小籐次は主に荒砥・中砥・仕上げ砥の3種類の砥石と、水を張る桶、刃物を拭う手ぬぐいを用意していました。水を張る入れ物とタオルなどはありますから、買うべきものは砥石ですね。

<砥石の種類>
粒度(粒子の細かさ)により、「番手」という数字で表されます。
◆荒砥 番手:#80~#320
欠けた刃を補修したり、錆を落としたりするのに使います。
◆中砥 番手:#400~#2000
普段から家庭用の包丁を手入れするならこれ。
◆仕上げ砥 番手:#3000以上
さらに高い切れ味を求める時に使います。

荒砥は農機具を研ぐようにもともとあったので、中砥と仕上げ砥が半面ずつ合わさったものを購入しました。石が別々にセットになっているものもありますね。
  

値段もピンキリ。小籐次は自身の愛刀「孫六兼元」を研ぐために、稼ぎ貯めた金をかき集めて、砥石を買いに行きます。常見寺砥、名倉砥、鳴滝砥の3つを五両一分三朱で購入。とても五両であがなえるものではなかったが、砥石商の番頭は「赤目小籐次」と見抜き、その研ぎの技を店頭で確かめ、破格の値段で譲っています。

当時の米相場から大体1両13万円とすると、約73万円!これで砥石を3つ買います。19世紀にアメリカで人口砥石の製造が始まりましたが、それまでは天然の石を切り出したもの。小籐次の砥石も天然ものです。小籐次が購入した3つの砥石は現在産出されておりませんん。

⓷研ぎ
まずは荒砥で欠けた部分を修正。我が家の牛刀は片刃なので、片面だけ研ぎます。砥石の上に斜め45℃になるように包丁を置き、峰の方を15度浮かせてひたすらに床と水平に手を動かします。バリという刃の部分が削れてめくれ上がったのを確認して新聞紙にこすりつけてバリを落とします。その後中砥に変えて、また水平に動かします。これもバリを落し、最後は仕上げ砥で切れ味を出します。

鏡面磨きをしたかったので、イレギュラーなグッズを使用。

これをスポンジに少量出して磨いてみた。


ぜんぜん鏡面にならなかった・・・。

調べましたら、仕上げ砥のもっと番手の後のやつか、サンドペーパーとか、車のボディ磨くやつが必要らしい。道具を揃えてまた頑張ります。
切れ味はばっちりです。玉子焼きを切る時、手を添える必要がないのです。スッと歯が入っても引っ掛かりが無いので、玉子焼きが動きません。満足。

ここまでできたらいいなぁ。ぶっ通しで18時間は絶対やらないけど。

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